通信(第45号)
「おkayu」通信【第45号】
牡丹華(ぼたん、はなさく)
竹笋生(たけのこ、しょうず)
蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)
思わせぶりの寒暖に戸惑いながら、五月晴れを期待する頃となりました。
こんにちは、おKayuです。
アクセスしていただきありがとうございます。
ここ数年気候の変動が目まぐるしく、日本独特の四季を感じられないまま冬と夏を行き来しているような気がしています。
春と秋はどこへ行ってしまったのか・・・。
日本の美学『わびさび』は四季があってこそと思うのは私だけでしょうか。
五月といえば「初夏」。
さわやかな季節であるはずですが、この感覚も消えつつあるようで淋しくなります。
ゴールデンウイークのお天気も心配になりますね。
今月の学校行事は、運動会や給食試食会、PTA総会、etc。
新年度の慌ただしさがひと段落して、疲れも出てくる頃です。
季節の変わり目で体調を壊しやすい時でもあります、ご自愛ください。
さて今月も、二十四節気(にじゅうしせっき)、七十二候(しちじゅうにこう)の時節の紹介をしましょう。
五月の二十四節気は、穀雨(こくう)(4/29~5/4ごろ)・・春の雨は、作物にとって恵みの雨。
種まきの時期を迎えるこの時期の雨は、農作業にとって重要な意味を持ちます。
降り注ぐ雨は天からの贈りもの。
野にも畑にも活気が訪れます。
立夏(5/5~5/20ごろ)…さわやかな風と新緑の季節。連休が明けると、光や風自然の色が力強さを増し、夏の気配を感じるころです。
万葉の昔から日本人に愛されてきた藤の花も最盛期を迎えます。
小満(しょうまん)(5/21~6/5ごろ)…小満とは、あらゆる命が満ちていく時期。
太陽を浴び万物がすくすくと育つ季節です。
梅雨を前に、麦の収穫・田植えの準備・蚕の世話と農家は「猫の手も借りたい」ほどの忙しさ。
それを乗り越えてきたのはご近所同士の助け合い「結い」の精神からで、今の日本にも根付いています。
二十四節気に馴染のない方も手紙を書く時に、時候の挨拶をひも解くことがあると思います。
「立夏」など五月の中頃にあり、私たちは暦の上では…と前置きして使います。
なんでこんな時期にと不思議に思いますが、ひとつ前の季節の最盛期を意味し、この日を境に次の季節に向かう分岐点と理解すると、納得されるのではないでしょうか。
事項暦を見る愉しみが増えることを願っています。
文中にある、「初候」「次候」「末候」とは、二十四節気をさらに3つに分けた七十二候の暦区切りの表現で、例えば小満(しょうまん)(5/21~6/5ごろ)は、以下のようになります。
「初候」蚕起食桑…かいこおきて、くわをはむ
「次候」紅花栄…べにはな、さく
「末候」麦秋至…むぎのとき、いたる
表題にある「牡丹華(ぼたん、はなさく)」は、百花の王様「牡丹」が咲くころは、春もいよいよ本番。
牡丹の大きな花弁は、存在感があり豪華なものです。
「竹笋生(たけのこ、しょうず)」は、すくすくと成長し立派な若竹になるたけのこは、健やかさの象徴です。
初夏の味覚としても重宝されてきましたが、最近では天候の関係で春の味覚に変わってきました。
「蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)」は、文字の通り蚕が元気に桑の葉を食べて成長する頃。
「おかいこさま」とよばれて、美しい絹糸を紡ぎ人々の生活を支えてきました。
*参考文献:高月美樹監修「にっぽんの七十二候」株式会社枻(えい)出版社
今月も、What‘s New?で新しい情報の掲載をお知らせするほか、スタッフルーム、ヤンちゃん通信にて、ブログも発信しています。
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おいしい味、見つけた!
狛江市「未有是(みゅうぜ)」
和食の自宅レストラン隠れ家「未有是」に行って来ました。お客様は1日に1件、4人~10人までの完全予約制でお任せ料理になります。
場所は、小田急線泉多摩川から徒歩5分ぐらいの所にある民家です。お部屋はレストランのご主人が1階部分をレストラン仕様にリホームしたものです。絵画などのインテリアを眺めながら、春の味覚を堪能しつつ、話題も盛り上がっての楽しいディナーとなりました。