ご質問ありがとうございます、おかんでさん。
「小松菜メッセンジャー」について
私が勤務していた区は、小松菜が特産でした。そのため、小学校第3学年の社会科の副読本にも、小松菜生産・農家のことなどが特集されていました。各学校、小松菜栽培や小松菜農家見学、ゲストティーチャーとして農家の方を招いての授業に取り組んだりもしています。そして、近隣の3区合同で、「小松菜給食の日」というのを毎年1回実施しています。この日に、小松菜の学習をした3年生にお願いして、小松菜の学習成果を発表してもらうことにしました。方法は、給食時間に各クラスへ出向き、小松菜について発表(5分程度)するというものです。「小松菜メッセンジャー」となった3年生はグループに分かれて、2~3クラスを担当します。グループによってはポスターを作成したり、寸劇を見せたりと、工夫していました。子どもから子どもへ、知識や経験を伝えることは認識や理解に繋がりやすく効果的と言われています。勤務した4年間継続実施をした結果、当該学年は、学習のまとめ・復習の機会となること、下学年は給食に使われている材料「小松菜」に親しみを持ち、食べる意欲につながること、上学年は、学習の振り返りと下学年に対する思いやりや親切心を育てることにつなげることができたと感じています。学習と給食をリンクさせる題材は、いろいろな教科に眠っていると思います。それを掘り出して、継続的に実施できると、給食が教材という目標実現への一歩となると思います。ポイントは、担任の理解を得ること、児童の負担とならない程度に抑えること、発表の場は機を捉えて(裏付け・納得のいく)時期と場所を選ぶこと。
|