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「池袋駅構内で見つけたもの」NO1

「池袋駅構内で見つけたもの」NO1

 毎週2日ほど池袋へ通っています。山手線もしくは丸ノ内線の改札から南口出口までの短い道程ですが、池袋駅構内を通ります。行きかう人々、出会う人は、通る曜日や時間が違うので変わりますが、見る景色はほぼ同じです。そんな中、月ごとに変わるのが西武鉄道とデパートのサインボードです。以前、このコーナーで紹介した「としま えんど」のポスターもこのボードのものです。
 最近で気になったボードは、ギャラリーでの特設「ムーミンマーケット2020」のPRでしたが、とても哲学的な内容で、思わず立ち止まって読んでしまいました。
 「じぶんの顔は、じぶんで つくるしかない」
 ニンニは、姿の見えない女の子。いじわるなおばさんに皮肉を言われ続けたために、すっかり色あせて、体が見えなくなってしまったのです。トゥーティッキに連れられて、ムーミンやしきにやってきたニンニ。ムーミンたちは、彼女をあたたかく迎え入れ、ムーミントロールとちびのミイはニンニと一緒に遊ぼうとします。ニンニも一生懸命に付き合おうとするものの、自分がないニンニは心から楽しむことができません。しびれを切らしたちびのミイは、あんたには命ってものがないのとけしかけます。謝るニンニを、ちびのミイはこう叱咤します。
「それがあんたのわるいとこよ、たたかうってことをおぼえないうちは、あんたは自分の顔はもてません。」               
『ムーミン谷の仲間たち』トーベ・ヤンソン著、山室 静訳 (講談社)より

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 なかなか深いなあと感じました。実は私、一度もムーミンを読んだことがないのです。
 テレビ放映も観ていないので、ちょっと感動しました。日本は、こんなセリフを言う子供は絵本や童話には登場しませんものね。

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