通信(第72号)
雨やんで 天空に舞う 揚花火
解夏の蝉 自由研究 まだ残る
先週の台風はたいへんでしたね。
影響は出ませんでしたか。
このコラムの冒頭挨拶が被災のお見舞いというのも年々増えてきた気がします。
昨年7月の豪雨では、死者275人、行方不明は広島・岡山両県で8人、そして、いまだ3900世帯が仮設住宅での暮らしを余儀なくされています。
どうぞ一刻も早く、平常の生活を取り戻されますことをお祈りいたします。
それにしても、平常の生活という事でいえば東日本大震災から8年が経ちましたが、ふるさとから遠く離れた仮設住宅で、暮らしている方も多くあります。
平常な生活、普通に暮らせるというだけでは、心の平穏を得(う)ることは難しいのではないかと感じずにはいられません。
先月は、中学2年の男子生徒が同級生に複数個所刺され死亡(埼玉・所沢)、目黒の路上でトラブル傘でこめかみ差し失明させるなどの陰惨な事件がありました、醜悪なのは、京都アニメーションにガソリン放火し死傷者70名をだし、貴重な原画やスタジオも焼失した事件です。
先週には、すべてのご遺体の身元が判明しお家に帰ることができたというのが、せめてもの慰めとなるのでしょうか。
あまりに、目を覆いたくなる事件ばかりですが、何か原因はあるとしてもこのような死傷事件に発展してしまうのは、個人の「耐性」が問題ではと思ってしまうのは私だけでしょうか。
辛いこと、苦しいこと等の困難に立ち向かう気持ちや、いやなこと気になること頭に来る事等に対して、荒ぶる気持ちを抑えて平常でいられる心持が大切だと思います。
その一方、我慢してばかりいて心を病んでしまう人がいるのも現実です。
ちょうどいいという座標?中央値?にいられるよう、皆さまも心の安定をどうぞ図っていってください。
良いニュースは、「宇宙航空研究開発機構(JAXA)探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウへの2回目着陸に成功し試料を採取!」とか、世界水泳での瀬戸選手金メダル!とか、マー君が、米メジャーリーグオールスター戦で、日本人初の勝利投手に!や、囲碁最年少プロ仲邑菫初段が、公式戦2戦目で最年少記録での勝利飾る!といったさわやかで、熱くなるニュースも先月はありました。
ようやく梅雨も明け、関東甲信・東北の日照不足も解消されることと思いますが、今年も作物への影響もかなりなものとなりそうで不安ですね。
暑い暑い夏ですが休養を十分取って、2学期に備え頭も心も充電したいものです。どうぞ熱中症などに気をつけてご自愛ください。
さて今月も、二十四節気(にじゅうしせっき)、七十二候(しちじゅうにこう)の時節の紹介をしましょう。
八月の二十四節気は、
大暑(たいしょ)(7/23~8/6ごろ)…うだるような暑さが続く頃。
昔の人々は、軒先に風鈴を下げ音で「涼」を感じ、窓には葦簀(よしず)をかけ日差しを遮り、夜には川に船を浮かべて風に当たるなど、知恵と感性で自然の中に「涼」を見つける納涼文化がありました。
土用のうなぎといった夏の食養生も江戸時代から今に続いているほどです。
立秋(りっしゅう)(8/7~8/22ごろ)…まだまだ、太陽がギラギラと照りつける中、暦の上では「秋」を迎えます。
昼は猛暑でも朝夕の日差しは和らぎ、吹く風も涼しくなってきたと気付くこともありますね。
秋の語源は「収穫が飽き(あき)満る」、「空が清明(あきらか)」、「草木が紅く(あかく)なる」などと言われ、日本人らしい季節感が見て取れます。
この頃から、「暑さ」の表現も『残暑』に替わります。
処暑(しょしょ)(8/23~9/7ごろ)…「処」とは止まる、留まるという意味。日中の残暑は続きますが、朝夕の暑さも和らぎ過ごしやすくなってきます。
空は高く澄んで、風もさわやかなことに気づかされます。
夜になるとどこからか聞こえてくる虫の声に、秋の気配を感じます。
本来の七夕はこの頃で、新暦の7月7日には天候に恵まれず見えないことが多い天の川も、すっきりと晴れた秋の夜空に輝いて見えるのです。
二十四節気に馴染のない方も、暮らしに根付く『暦』をひも解くことによって、日々の暮らしがより豊かになることと思います。
事項暦を見る愉しみが増えることを願っています。
文中にある二十四節気をさらに3つに分けたものを、七十二候といい暦区切りの表現で、例えば立秋(りっしゅう)(8/7~8/22ごろ)は、以下のようになります。
- 「初候」涼風至―すずかぜ、いたる
- 「次候」寒蝉鳴―ひぐらし、なく
- 「末候」豪雨升降―ふかききり、まとう
「寒蝉鳴(ひぐらし、なく)」は、日の出前や夕暮れ時に「カナカナカナカナ・・・」とヒグラシの声。
その声は、終わりゆく夏を惜しんでいるかのようにも聞こえます。
というような意味。
*参考文献:高月美樹監修「にっぽんの七十二候」株式会社枻(えい)出版社
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おいしい味、見つけた!
千代田区神田小川町「四季の味 さくれ」
千代田区の三省堂近くにある「四季の味 さくれ」に行って来ました。
「さくれ」と言う名前は、ベルギーの首都であるブリュッセルのグラン=プラス広場のちかくにあるサクレ地区という地名から名前をつけているそうです。
私は15年ぐらい前にブリュッセルに行ったことがあります。
ブリュッセルはチョコレートやダイヤモンドでも有名です。
私は、リーズナブルな料理と白ビールが美味しかったことを思い出します。(yukita)