通信(第62号)
「月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月」
北海道東部地震より被災された皆様、また、台風や大雨による土砂災害、
浸水等に巻き込まれた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。
朝夕の涼しさも増し、虫の声がいよいよ冴えてきました。
空気が澄みわたるこの季節は、夜空もきれいでお月様がより美しく見えますね。
表題の「月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月」は、良く知られている詠み人知らずの歌ですが、中秋の名月が旧暦の8月15日でありこの歌に「月」が8回出てくるところから、8月の「月」を歌っているという言葉遊びの心がある歌なのだそうです。
中秋の名月(8月の満月)がいちばん愛されたとも言えますね。
さて、詠み人知らずとはいえ出典は、『日本随筆大成第2期巻8』所収の鈴木忠侯『一擧博覽』の巻之2・53といわれており、「良夜の歌」として「宦家の女中は、八月十五夜に芋を箸につらぬき、其穴より月を見て、月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月、といふ歌を吟ぜらるゝとなり」としています。
さて今月も、二十四節気(にじゅうしせっき)、七十二候(しちじゅうにこう)の時節の紹介をしましょう。
十月の二十四節気は、
9/23~10/7ごろ・・春分と同様に、昼夜の長さが同じになるのが秋分。春分より気温は高めで夏らしさも残るが、秋分を境に陽は弱まり短くなっていきます。収穫を終え虫の音を聞きながら、のんびりと空を眺め、今も昔も変わらないお月様の出を待つそんな季節です。
10/8~22ごろ・・「秋の日はつるべ落とし」というように日が短くなり、日の暮れもあっという間に訪れます。秋が深まってくると、朝夕の霧が一層冷たく
感じられるころ。夜空に冴え冴えと月が輝く季節、自然の景色は豊かに色づき、「山粧う(やまよそおう)」ともよばれます。
10/23~11/6ごろ・・紅葉が最盛期を迎えるころ、木の実や完熟した果物に鳥たちが集まり、恵みの秋を人も生き物も享受します。
露が霜に変わると冬の足音が近づいてくるのを感じながら、十三夜の月を愉しみしばし、穏やかで幸せな季節を過ごしましょう。
二十四節気に馴染のない方も、暮らしに根付く『暦』をひも解くことによって、日々の暮らしがより豊かになることと思います。
文中にある二十四節気(秋分・寒露・霜降)をさらに3つに分けたものを、七十二候といい暦区切りの表現で、例えば (10/8~22ごろ)は、以下のようになります。
- 「初候」鴻雁来―こうがん、きたる
- 「次候」菊花開―きくのはな、ひらく
- 「末候」蟋蟀在戸―きりぎりす、とにあり
*参考文献:高月美樹監修「にっぽんの七十二候」株式会社枻(えい)出版社
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「東急東横線 学芸大学「京風フレンチバル やまや」
東急東横線 学芸大学 「京風フレンチバル やまや」
学芸大学に住んでいる友人が多く、ついつい学芸大学に行くことが多いです。
今回は、見た目も華やかな旬の京野菜を使った創作フレンチの「京風フレンチレストラン やまや」に行って来ました。世界各地のワインもあり、食事もワインも堪能してきました。