通信(第56号)
「おkayu」通信【第56号】
桜 始 開(さくら、はじめてひらく)
鴻 雁 北(こうがん、かえる)
霜 止 出 苗(しもやみて、なえいずる)
こんにちは、おkayuです。
アクセスしていただきありがとうございます。
私事ですが、昨日「東京桜見物ツアー」に参加しました。
申し込みは一ヶ月前だったので満開の時期を外すことになりましたが、六義園・椿山荘・伝法院の名残り桜を見ることができました。
伝法院では、国指定名勝庭園と寺宝の大絵馬を拝観することができました。
浅草寺には何度も参っているのですが、庭園に入ったのは初めてで、五重塔とスカイツリーを借景とした図は素敵でした。
四月は新年度の「スタートライン」ですね。
年度替わりを迎え、新たな気持ちで平成30年度をスタートした方も多かったのではないでしょうか。
新年度は、フレッシュマンの清々しい姿に心洗われたり、新人の頃の初々しい気持ちや何事にも情熱を持って体当たりしたことなどを懐かしく思い出したりします。
新しい風を受け止め、迎える側も気持ちを新たに共にスタートラインに立ちたいものです。
新しいといえば、ご存知でしたか「健康経営優良法人認定制度」。
恥ずかしながら、私は最近知りました。
この制度は、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。
健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標としています。
本認定制度は、中小規模の企業や医療法人等を対象とした「中小規模法人部門」と、規模の大きい企業や医療法人等を対象とした「大規模法人部門」の2つの部門に分け、それぞれの部門で「健康経営優良法人」を経済産業省が認定するというものです。
働き方改革もはじまろうとしています、働く人が健康に過ごせる環境づくりに栄養士としてもかかわっていきたいと思います。
今月も二十四節気(にじゅうしせっき)の時節の紹介をしましょう。
四月の二十四節気の区分けは、以下のようになります。
春分(3/21~4/4ごろ)―春分は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ同じ長さになることから、二十四節気では大きな節目の日。
春分の日を中日に、その前後3日間を含めた7日間を春のお彼岸で、先祖の供養をする日ですね。
かつては、農作業事始めの神祭を行っていたそうです。
「暑さ寒さも彼岸まで」というように、春のお彼岸は寒さも和らぎ春めいてくるころですね。
清明(せいめい)(4/5~4/19ごろ)―清明とは、万物が清らかで生き生きとした様子を表わす「清浄名(せいじょうめい)潔(けつ)」という言葉を訳した晩春を表わす季語です。
空気が澄み、若葉の緑、色とりどりの花が咲き乱れる美しい季節でもあります。
沖縄ではお盆に似た、それでいて歌い踊るという楽しい「清明祭」(シーミー)という行事があります。
穀雨(こくう)(4/29~5/4)―春の雨は、作物にとって恵みの雨。
穀物の成長に欠かせない雨がたっぷりと降り注ぐ頃のことを、穀雨といい種まきの好機としてきました。
この時期の雨には、「菜種梅雨」「迎え梅雨」や「催(さい)花(か)雨(う)」「春霖(しゅんりん)」など様々な呼び名が付けられています。
人々の雨に対する思いが伝わってくるようですね。
二十四節気に馴染のない方も手紙を書く時に、時候の挨拶をひも解くことがあると思います。
「立春」など二月の中頃にあり、私たちは暦の上では…と前置きして使います。
なんでこんな時期にと不思議に思いますが、旧暦であることと、季節の先取りと捉えると、納得されるのではないでしょうか。
事項暦を見る愉しみが増えることを願っています。
二十四節気をさらに3つに分けた七十二候の暦区切りの表現を、「初候」「次候」「末候」といい、例えば清明(4/5~4/19ごろ)は、以下のようになります。
- 「初候」玄鳥至―つばめ、きたる
- 「次候」鴻雁北―こうがん、かえる
- 「末候」虹始見―にじ、はじめてあらわる
表題に挙げたものは、二十四節気「春分」「清明」「穀雨」のそれぞれの中から選んだものです。
「桜始開(さくら、はじめてひらく)」は、「春分」の次候。
今年の桜開花宣言は3月17日で、満開は24日(東京)でしたね。
全国各地から、桜の便りが届くと春の到来です。
咲き始めのつぼみ、満開の様子、散りゆく姿も風情を感じます。
「鴻雁北(こうがん、かえる)」は、「清明」の次候。
ツバメが訪れるこの時期、入れ替わるように日本で冬を過ごしていた雁(がん)は、シベリアへと旅立っていきます。
白鳥も同じように北へと帰ります。
「霜止出苗(しもやみて、なえいずる)」は、「穀雨」の初候。
暖かさが増してくると霜も降りなくなり、苗が青々と育ってきます。
農家は、田植えの準備で、慌ただしくも活気があふれてくる頃なのです。
*参考文献: 高月美樹監修「にっぽんの七十二候」株式会社枻(えい)出版社
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