通信(第42号)
「おkayu」通信【第42号】
款冬華(ふきのはな、さく)
魚上氷(うおこおりをいずる)
霞始靆(かすみ、はじめてたなびく)
お正月気分もぬけ、年度末に向けいろいろと見直しをする頃ですね。
二月は「逃げる」と言うように、すぐに過ぎてしまう月のようです。
くれぐれも思い残しのないようにお過ごしください。
今月も、二十四節気(にじゅうしせっき)、七十二候(しちじゅうにこう)の時節の紹介をしましょう。
二月の二十四節気は、大寒(1/20~2/3ごろ)一この時期、寒さはとても厳しいが、太陽は少しずつ力強さを増す。
生き物たちは敏感に春の気配を感じ取り、目覚めの準備を進めているようだ。
立春(2/4~2/18ごろ)―旧暦では一年の始まりは立春。
節分の翌日に迎える立春は、冬から春に移る時期。
「立春」はあらゆる節目の基準日とされる。
寒さのピークもここまで、梅の花も咲き始め春の兆しが見え始める。
ちなみに「春一番」は立春以降、最初に吹く強い南風のこと。
雨水(2/19~3/5ごろ)―「立春」から15日目にあたる「雨水」は、降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まるころのことをいう。野山の雪がゆっくりと溶け出すと、凍てついた田畑が潤いを取戻し、いよいよ畑仕事の開始も間近だ。
表題にある「款冬華(ふきのはな、さく)」、フキノトウは雪解けを待た
ずに顔を出し始める春の使者。
寒さはピークだが、草花は春に向けて準備を進める。
この頃の気候が「三寒四温」、寒い日が三日続いたのち暖かい日が四日続き、こうして寒暖を繰り返しながら季節は春に向かっていく。
降り積もった雪の下で麦が芽を出し始める。極寒の中でも、草や木は芽吹く力を着実に育んでいる。
「魚上氷(うおこおりをいずる)」は、温かさを感じ始めた川の魚が動 き出し、割れた氷の下から飛び出してくるよう、渓流釣りも解禁となるころ。
「霞始靆 (かすみ、はじめてたなびく)」
霧やもやで遠くの山や景色が美しく、豊かな表情を見せる。
霞とは春に出る霧のことで、夜の霞は朧(おぼろ)という。
二十四節気に馴染のない方も手紙を書く時に、時候の挨拶をひも解くことがあると思います。
「立春」など二月の中頃にあり、私たちは暦の上では…と前置きして使います。
なんでこんな時期にと不思議に思いますが、旧暦であることと、季節の先取りと捉えると、納得されるのではないでしょうか。
事項暦を見る愉しみが増えることを願っています。
文中にある、「初候」「次候」「末候」とは、
二十四節気をさらに3つに分けた七十二候の暦区切りの表現で、例えば雨水(2/19~3/5ごろ)は、以下のようになります。
- 「初候」…土脉潤起―つちのしょう、うるおいおこる
- 「次候」…霞始靆―かすみ、はじめてたなびく
- 「末候」…草木萌動―そうもく、めばえいずる
参考文献:高月美樹監修「にっぽんの七十二候」株式会社枻(えい)出版社
今月も、What‘s New?で新しい情報の掲載をお知らせするほか、スタッフルーム、ヤンちゃん通信にて、ブログも発信しています。
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おいしい味、見つけた!
赤坂見附 孔子膳堂
今回は、中国の孔子の子孫が経営している赤坂見附にある中華料理店に行きました。孔子は今から、約5200以上前に中国山東省で生まれ儒教者としても有名です。
孔子の料理は、山東料理を軸にして各地を回り、帰郷した折に各地の料理法や素材を使い、練り上げたものが起源だそうです。孔子の直系でこの料理を受け継いでいるのはこのお店しかなく、店主は孔子の75代目にあたります。
料理の特徴は、全体に中華料理の油っぽくさがなく、辛みも程々で、全体の味付けが薄味なので、思いの外食べやすく、パクパクと食べてしまいました。