通信(第34号)
偏見と戦い、共闘の喜びを分かち合う『パレードへようこそ』
こんにちは、おKayuです。
今月もご覧いただきありがとうございます。
5月27日は、広島をオバマアメリカ大統領が訪れるという歴史的な出来事がありました。
現役の大統領の訪問は初めてのことで大きな話題となっていました。
夕方の中継をご覧になった方もいらっしゃったのではないでしょうか。
スピーチの内容については、いろいろな意見が飛び交いましたし、私も、岩国基地でのスピーチは仕方ないとしても、歴史資料館の滞在時間10分というのに残念な気持ちを抱きました。
しかし、大統領訪問は相当の覚悟の表れと評価し、拍手を送り感謝したいと思います。
さて、5月の話が続きますが、24日ヘイトスピーチ対策法案が衆議院本会議で、可決、成立しました。
「不当な差別的言動は許されないことを宣言」し、人権教育や啓発活動を通じて解消に取り組むと定めた理念法で、罰則はないそうです。
ただ、国や地域社会が、様々な「地域の実情に応じた施策を講ずる」よう定めているので、解消の方向に進むものと思います。
そこで、「5月といえばメーデー」というイメージが消えつつある現在ではありますが、労働運動と偏見を受けながらも連帯していく境遇の違う人々の感動の実話「パレードへようこそ」を紹介しましょう。
1984年英国サッチャー政権下、12の炭鉱閉鎖案に抗議して4か月のストライキに炭鉱は突入していた。
その様子をニュースで見たロンドンに暮らすマークは、炭鉱労働者とその家族を支援するため仲間たちと募金活動をしようと思いつく。
折しもその日は、ゲイの権利を訴える大々的なパレードがあり、マークは「彼らの敵はサッチャーと警官。つまり僕たちと同じだ。」と友人のマイクを誘い、行進をしながら募金を呼びかけた。
パレード後の打ち上げパーティーで、マークは『LGSM(炭鉱夫支援レズビアン&ゲイの会)』を立ち上げるのだが、参加表明したのはわずか9人だった。
集めた寄付金を炭鉱に送ろうと、炭鉱の労働組合に申し出るが、彼らがゲイやレズビアンだという理由でことごとく無視されてしまう。
唯一受け入れてくれたのが、ウエールズの炭鉱町ディライスだった。
ディライス炭鉱を代表して役場のダイがロンドンまで訪ねてきて、LGSMの意味を初めて知り唖然とするも、彼には偏見はなく、その夜生まれて初めて訪れたゲイバーで、「みなさんがくれたのはお金ではなく友情です。」と大勢の客に向かい熱く語った。
ダイの感動的なスピーチのおかげで、LGSMのメンバーは増え、ウエールズに多額の寄付金を送ることができた。
支援者への感謝パーティに招待されたマークたちは、ウエールズに向かうが、町は、事情を知った人々が受け入れに賛成・反対と二分しており、偏見に満ちた人々はマークのスピーチが終わると、パ-ティ会場から退席する波乱が起きる。
数日の滞在中に好奇心を抑えきれない人々との交流を通し、互いに心を開き始めていく。
頑なに拒み続ける人たちが起こす事件や葛藤があり、その先に待ち受けているのは・・・・。
この世の中は偏見に満ちています。
内なる好奇心を否定し、ゆがんだ道徳観を持つこと・押し付けることが、「偏見」を生むのではないかと感じます。
他を認め、差別と区別をはき違えないことが重要ではないかということを考えさせてくれる映画です。
今月も、What‘s New?で新しい情報の掲載をお知らせするほか、スタッフルーム、ヤンちゃん通信にて、ブログも発信しています。
どうぞ、ご覧いただきコメントをお寄せいただけると嬉しいです。
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