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通信(第30号)

バベットの晩餐会

こんにちは、おKayuです。
アクセスしていただきありがとうございます。
平成28年もはや、一年の計をたてたと思ったら1ヶ月が経ちました。寒さも厳しくなる2月ですが、先日の「異変!九州に大雪」「沖縄でも雪」以降、暖かい日が続いています。
この気候に慣れてしまうと、ちょっとした温度変化でも寒さを感じてしまうので、健康管理に注意が必要ですね。

5年ぶりに食品標準成分「日本食品標準成分表2010(六訂)平成22年11月」が改訂されました。
日本人の食生活の変化に伴う大幅改訂だそうで、米粉パンや揚げ物など約300品目が新たに加わったようです。
これは、2000年から文部科学省が5年ごとに改定しているもので、栄養士としては業務に関わることなので、改定内容をすでに把握されている方も多いと思います。

最新情報では「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」が平成28年3月末に発表されるそうです。新聞各紙や雑誌などにも紹介されているので、参考にしてみてください。
おkayuでも、おkayu塾などで取り上げていきたいと思います。

新聞といえば、先週の火曜日の記事を紹介しましょう。

「郷土の食文化 受け継ぎたい」 (東京都新宿区 高校生16歳)
消えつつある伝統文化を維持するため、私に出来ることがあるかと考えてみた。郷土の料理や食文化を受け継ぐことなら、出来るのではないかと思った。お正月はその良い機会。我が家は母方の祖母が福岡出身なので、母の正月料理は福岡風だ。お雑煮はブリが入り、汁はあご(トビウオ)だしを使ったすまし仕立て。少し作るのを手伝った。ジャンクフードもおいしいけれど、このように親から子へ地域のレシピを伝えることは誰でもできる。私も、この偉大な文化を後世に受け継ぎたい。
<2016年1月19日 読売新聞 『気流』U-25 より > 

この記事を見た時、とても清々しい気持ちになりました。
食育の未来は明るいと・・・・。
そして、「伝統料理」というキーワードで思い出した映画があります。
伝統と異文化について考えさせられた映画、表題の「バベットの晩餐会」です。
観た後は、心がじんわりと温かくなります。
簡単にあらすじをご紹介しましょう。
主人公のバベットはフランスからの亡命者で、デンマークのさびれた漁村のある没華族姉妹のもとで、家政婦として働いていた。
彼女はパリでは名だたる料理人であったが、パリ・コミューンにより家族を失い、この漁村の質素な暮らしぶりに驚きつつも、忘れてしまいたい過去にさいなまれながら暮らしていた。
ある時、宝くじが当選して1万フランという大金を手にしたバベットは、この地で生を全うする覚悟を決め、食の芸術家として最後の大仕事に臨む、それは、村人たちにフランス料理を振る舞うこと…。
映画の後半では、見事なバベットの手際のよい料理にみとれてしまいます。

本格的なフランス料理など食べたことのない漁村のお年寄りたちやバベットの雇い主姉妹たちは、恐る恐る、そして美味しさに魅せられていく…。
あたかも、自分もその席にいるような感覚に陥ってしまいました。
いくらお金があっても、地位や名誉があっても、心が豊かでないと、その人の人生は意味がなくなってしまう・・・。
『天国に持っていけるのは、人に与えたものだけ』というセリフにも打ちのめされてしまう、そんな映画です。
           
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おいしい味!見つけた
<自然の恵みの会>

1月12日のスタッフルームに「自然の恵みの会」についてお知らせしましたが、今日は料理についてもう少し詳しくご紹介したいと思います。

私が担当したのは、バナナかぼちゃを使った料理でポタージュと素揚げ、甘煮を作りました。
バナナかぼちゃは、ついつい食べ過ぎてしまうほど自然の甘みが強く、皆様に料理も好評でホッとしました。
その他にもいろいろな料理をいただきました。
その中からいくつか紹介します。

まず、新潟下越地方の青首野鴨を使った「鴨鍋」です。
鴨鍋は初めて食べましたが、予想以上に濃厚で旨味がたっぷり詰まっていました。
最後にお餅を入れて食べたら出し汁がしっかりしみてとてもおいしかったです。
また、郡上八幡の猪の燻製は、匂いがするかな?と構えて一口食べてみましたが、癖が無く、脂がのっていて食べやすかったです。

在来種の冬野菜では「菊芋」が気に入りました。
菊芋とじゃが芋をボイルして、明太子とマヨネーズで和え、ダイスくるみを上からかけていただきました。
菊芋がホクホクして味わい深かったです。
あまりに美味しいので、残りはお土産にいただいてきました。

ドリングは、ワイン発祥の地、クレオパトラも愛した「グルジアワイン」と新潟を代表する樋木酒造日本酒「鶴の友」がとっても印象に残りました。


①
「初めての鴨鍋です。濃厚な味でした」


②
「中央の下のスライスしたのが郡上八幡の猪のスライスです。」


③
「菊芋とじゃが芋、明太子のマッシュ。ダイスクルミが一層味を引き立てていました」


④
「深みのある味わいのグルジアワインと新潟県樋木酒造の地酒です。
小さな蔵元ですが寝強いファンが多いそうです。
鶴の友は口当たりが良くグイグイ飲んでしまいます。」

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