知恵袋(25号)
カレーは身体に良いの?
8月下旬に入ってから東京では連日雨と涼しい日が続いています。
こうも気温の変化があると体調も狂ってきて、食欲も落ちてきませんか?
TVのCMでは◯◯カレー、バ・・・・カレーなど宣伝されていますが、刺激の強いカレーって身体にはどうなの?辛味で胃がカッカしたりするのは、身体に悪いのではと心配になりますよね。
皆さん、どう思われますか?
結論を書く前に、少しカレーについて掘り下げてみましょう。
カレー粉は20種類以上のスパイスを組み合わせて作られているのは有名ですが、どんなスパイスやハーブが使われているのでしょうか。
また、どんな効能や特徴があるのでしょうか。
- 1.色づけの役割を果たすスパイス
- ターメリック(鬱金、うこんとも言われています)
- 2.辛みづけの役割を果たすスパイスやハーブ
- チリペッパー
- カイエンペッパー(刺激的を通り越して舌がピリピリする辛味)
- ブラックペッパー(そう快な香りとぴりっとした辛味)
- ジンジャー(さわやかな香りとシャープな辛味)
- 3.香りづけの役割を果たすスパイス&ハーブ
- クミン(独特の香りとほろ苦さ)
- カルダモン(香りの王様とも言われ強い香り)
- シナモン(香りとスパイシーな甘味)
- クローブ(香りが強くバニラのような甘い香り)
- ローレル(すがすがしい香りと少しの苦味)
- オールスパイス(シナモンやクローブ・ナツメッグの合わさった香り)
- コリアンダー(さわやかで甘くマイルドな香り)
- ガーリック(独特の強い香りと辛味と旨味)
その他に「フェンネル」「タイム」「セイジ」などもあります。
カレー粉はこのように多くのスパイスやハーブを組み合わせて作るのですから、その組み合わせは無限ですね。
カレー粉を販売している大手メーカーも、その配合は秘密みたいですね。
ここで、なんで「ガラムマサラ」が入っていないの?と気が付かれた人もいると思います。
スタッフのカレーレシピにもガラムマサラが使われているのに・・・なぜ?
実は、ガラムマサラはインドの代表的なミックススパイスで、通常3~10種類のスパイスを配合して作ります。
配合には決まりはありません。
ブラックペッパー、クミン、カルダモン、シナモン、クローブ、コリアンダー、ナツメッグなどが用いられ配合されています。
チリペッパーを加えてさらに辛みを増す配合もあります。
この「ガラムマサラ」に使われるスパイスをよく見ると、上記の2と3の中のスパイス&ハーブですよね。
つまり、1のターメリックを加えたら、カレー粉とほぼ同じ配合になるのです。
わが家ではカレーを作る時、仕上げる直前(火を止める寸前)にガラムマサラを入れて、よりスパイシーなカレーにしています。
わが家のカレーを少し紹介します
「牛すじ肉のカレー」は市販のルーを使いますが、りんごと人参をミキサーにかけて圧力鍋を活用して短時間で作ります。すじ肉の下処理に赤ワインを使うのがポイントかな?
レシピは「」
「サブジ&ムルギーカレー」は、インドのカレーでルーなしで作ります。
レシピは「」
ヒンディー語で、サブジは「野菜の蒸し煮、炒め煮」、ムルギーは「鶏肉」
このカレーを食べると内臓がスッキリします。
鶏肉は本来水炊き用の骨付き肉なのですが、骨が裂けて子どもたちには恐いので、手羽元を使っています。
カレー粉の代表的なスパイスやハーブの効能
原材料名 | 別名 | 効能 | |
---|---|---|---|
ターメリック | 鬱金 | うこん | 肝機能促進、抗酸化作用 |
カルダモン | 小豆蒄 | しょうずく | 疲労回復、整腸作用 |
コリアンダー | 香菜 | こうさい | 消化促進、新陳代謝活性 |
クローブ | 丁字 | ちょうじ | 殺菌、消毒効果、血行促進 |
クミン | 馬芹 | うませり | 健胃、消毒効果、解毒作用 |
「カレーは、体に良いの?」
結論は、これまで述べてきたように「身体によい」ということになりますね。
ただし、胃腸の調子が悪い時や体調が優れない時はお勧めできません。
最後に、ターメリックについて耳寄りな最新情報があります。
それは、ターメリックに「クルクミン」という成分が含まれています。
クルクミンは、高い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種が含まれており、毛細血管を丈夫にする働きをします。
これがアルツハイマー病を引き起こすと言われている「アミロイドβ蛋白」の脳内蓄積を大きく減らし、脳内の血液量を大幅に増やすことが認められています。
カレーをいつも食べるインドの人は、アメリカ人に比べてアルツハイマー病の発症率が1/4という調査結果も発表されています。
さあ、スパイスの効いたカレーを月に何回食べますか?
それはいつですか?