知恵袋(第7号)
ホルモンはどんな働きをしているのでしょうか
ファストフードばかり食べていると肥満になりやすいだけでなく、コレステロールの
摂り過ぎが心配になります。
コレステロールは油からできているので、身体に悪影響をもたらす「トランス脂肪酸」を
含む食事ではなく、良質な油を摂ることが美容と健康に大切であることを前回書きました。
コレステロールは悪いイメージだけが先行しますが、実は女性ホルモンを含むホルモンを
作っています。
ホルモンバランスが悪くなると身体のあちらこちらに影響が出てきます。
若いうちは修復も早いのですが年とともに修復力は低下していきます。
それを防ぐには未精製な炭水化物(簡単に言うと白くない炭水化物、例えばー胚芽パン、
五穀米など)と野菜、良質な油、たんぱく質をしっかり摂取することです。
いいことも悪いことも口からとり入れられたものは確実に結果が表われてきます。
そもそもホルモンって何?
「ホルモン」と聞いて何を想像するでしょう?
女性の色っぽさや男性の筋肉、イメージばかり先行してしまい具体的にどんなものだか
今ひとつわかりにくいですね。
ホルモンの定義は・・・・・詳しくはウィキペディアで見てください。
先日TVで女性の体内で分泌される一生分の女性ホルモンの量はおよそスプーン1杯程度
だと放送されていました。
こんな微量でこれだけの威力を発揮する化学物質は他にはちょっと見当たらないですね。
男性ホルモンと女性ホルモンを調べると面白いことがわかります。
- 男性ホルモンの特徴は
- 男性特有の筋肉質な体のラインにする
- 男性器の形成と発達
- 変声
- 体毛の増加、体毛の発育を促す
- 筋肉増強、たんぱく質を筋肉や内臓に変える助けをする
- 性欲の亢進
- 男性型脱毛症
- 左脳の発育を抑え、右脳の発達を促すという俗説がある
- 性欲を高める
- 女性ホルモンの特徴は
- 女性特有の丸みをおびた体のラインにする
- 女性の生理や妊娠をコントロールする
- 肌や髪を美しく保つ
- 骨を丈夫にする
- 自律神経を安定させる
- 記憶力を保つ
- 食欲を抑制する
などです。
これを食べれば、ホルモンバランスが良くなるといった食品は残念ですがありません。
では何が大切なのでしょうか?
日本人の悪い癖かも知れませんが、◯◯が良いなどと放送されると皆がその◯◯に殺到して
棚からその商品がなくなるということがあります。
古くは納豆(納豆食べダイエット)、最近では赤いヨーグルト(R-1)が
インフルエンザの予防に良いと放送されるとあっという間に商品が消えたことを
思い出します。
では具体的にどのような食事をしたら良いのでしょうか?
- 栄養バランスに気をつけながら1日3食きちんと食べる
- インスタント食品や甘い物、外食中心の生活はしない
- 無理なダイエットはしない
以上を基本にしたうえで、女性ホルモンに有意に働く栄養素や食品を摂取することを
お勧めします。
以下、その内容と食品について書いていきたいと思います。
大豆イソフラボン
ポリフェノールの一種で、卵胞ホルモンであるエストロゲンと同じような働きをするので、
植物性エストロゲンとも呼ばれています。
更年期障害の緩和や生理不順を改善してくれる成分です。
納豆・豆腐・豆乳など大豆を原料とする食品や味噌・しょうゆなどの調味料
亜鉛
ホルモンの合成に関与する成分として注目されています。
小麦はいが・豚(肝臓)・牛肉・ラム肉・たらこ・かき(むき身)・ほたてなど
ビタミンB6
女性ホルモンの代謝に働きかけ、バランスを整えてくれます。
マグロ・カツオ・レバー・牛(肝臓)・酒かす・ナッツ類など
ビタミンE
ホルモン分泌をコントロールする脳下垂体や卵巣に働きかけ、生殖機能を正常に
保つ働きがあると言われています。
体内でビタミンEが不足するとホルモンバランスが崩れ、生理不順や更年期障害悪化の一因に。
小麦はいが・ツナ缶・青身の魚・ナッツ類・赤ピーマン・うなぎ・アボガドなど
その他、カルシウム・マグネシウムなどのミネラル類
ホルモンバランスはもちろん、健康な体作りに欠かせないミネラル類。
毎日の食事に積極的に摂り入れたいものですね。(または、食事で摂りたいものですね。)
カルシウムを多く含む牛乳・チーズなどの乳製品・小魚・ごま・ひじき・昆布など
マグネシウムを多く含む大豆・ナッツ類・海藻類・玄米・そばなど
『今、口にした食品が10年後の自分を決める。』