私が勤務していた区では、栄養士未配置校の献立を教育委員会の栄養士が小中それぞれの担当に分かれて献立を作成していました。栄養士はその頃SAKURAさんところと同じで2校に1名配置だったために栄養士未配置校があり、未配置校には栄養士の免許を持った人など配置されていませんでした。(参考、栄養士配置校を自校調理校といっていました)
毎月未配置校の調理士さんが1~2名参加する献立説明会を開いていました。そんな時代に、ある中学校の出来事を専科の先生から聞かされました。職員朝会で男性教諭が「この学校の献立は何処で作られているのか? 昨日の献立はとてもじゃないが食べられるものではなかったと・・・・・。」
教頭先生が質問にたいし上手に話をまとめてくれたので、栄養士が傷ついたりそれ以上事が大きくなることはなかったということでした。
この中学校には栄養士が配置されていて自分の所で献立を立てていたのです。栄養士は区の職員だったこともあり事務室に机があり、朝会や職員会議に出席していなかかったそうです。また、午前中や午後も給食室に入っていて教室を回ることもなかったので、先生方や生徒から給食についての話を聞くこともなかったそうです。それがこんな質問に結びついたのですね。確かにその時代は食数が多く(その学校も1,000人を超えていたと思います)手の込んだ献立など無理だったのですが、そこまで言われていたなんて他人ごとながら複雑な気持ちになったことを思い出しました。
詳しく書くといろいろ問題がありますのでここでは控えさせていただきますが、この話を聞いた時に自分はどう見られているのか考えずにはいられませんでした。
今はPCを使って献立を立てるので登録されているデータと新しい献立を少し入れて一ヶ月分を作ることが出来ます。SAKURAさんも言っているとおり“献立作成は基本”です。新しい献立で残菜があった場合、何処に問題点があるのか整理してみるのも献立作成に欠かせませんね。
例えば、その献立の味は? 彩り? 材料? 新献立の説明やPRをした? 教室を回った? 組み合わせは?
季節的なことは? いろいろ出てきます。その一つ一つが明日への献立づくりにつながります。そしてその一つ一つを教えてくれるのは、先生や子どもだったり、調理士さんや保護者だったりします。
|