LYさんへ
社会科での「ゴミについて」や「学校・家庭でのエコ大作戦」等々の授業を見学したり、試みたことを思い出しました。とりあえず、記憶の糸をたどって、お伝えしたいと思います。お役に立てば幸いです。
<給食室でのごみを減らす取り組み>
1.廃棄を減らす
① 可食部を増やす ⇒ つまり、ほうれん草の根やニンジンのヘタの部分など切り落とすところをぎりぎりまで少なくする。大量調理はスピードが命、テンポよく下処理をするとついつい廃棄が多くなってしまいます。廃棄を少なくするためには、丁寧な作業が必要となり作業時間も少々延びる。
② 廃棄の重量を減らす ⇒ 野菜くずなどは直接ポリバケツに入れず、よく水を切る。私がいた職場は、ポリバケツに合わせてかご(ざる)を作り、いったん水切りしてからそこに入れていた。長く水切りしたいが夕方まで放置するのは衛生面から問題なので、密閉できる工夫をした。このポリバケツを多数用意し、完全に水切りが終わってからごみ業者に渡す。はじめは、ポリバケツの底に穴をあけてな水切りをしていたが、垂れ流し状態と臭いなど問題が多く、予算を取ってポリバケツ用のかごを調達した。なかには、まめに乾燥までさせてくれた調理師さんもいた。
③ 料理に活用 ⇒ *だしを取った鰹節を乾煎りして、調味料やゴマを加え「ふりかけ」を作る。当日に処理
する必要があることと、塩分摂取過多になるので毎回出すことはできなかった。(月1~2回)
*さんまの松前煮や昆布だしに使用した昆布の再利用。細かく切って昆布の佃煮にしたり、ほかの料理に混ぜる。
このように取り組んだのは、毎月学校のごみ(管理部門と給食室)収集量の全校一覧が発表され、その委託料を減らすよう区が指導していたという経過があります。もちろん食べ残しを減らすことは大命題でしたが、食べられない果物の皮・野菜の皮なども含まれるわけで、一律にゴミの量で比較されてもと困惑したものです。中には、八百屋さんに野菜の廃棄ゴミを取りにこさせたり、そら豆やトウモロコシなどは剥いたものを納品させたりするところもでてきて、主旨が違うと感じたものです。横道にそれてしまいましたが、ほかにもいろいろ工夫されていることがありそうですね。ぜひ、私も知りたいです。
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